球体の家 は、アーティスト永岡大輔による球体型の家を実現し、そこでの生活を検証するプロジェクトです。
このプロジェクトの目的は、一本の線を引くこと。絵を描く者として、これまでにない線を引くにはどうすればよいのか、すなわち生活そのもの、生きることそのものを表す線を引くにはどうすればよいのか — その答えを求めた結果、このプロジェクトに辿り着きました。もし私たちの住む家が「球」であったなら、住人が動くたび、家は緩やかに回転します。食事をしたり、笑ったり、喧嘩をしたり、寝返りを打ったり。そんな日々の営みが家を転がします。そこに生きた事実が、回転となり、痕跡となり、大地に線を描くのです。